清算 - レバレッジ自動解消
概要
トレーダーのポジションが清算されると、ポジションは BaseFEX の清算エンジンによって引き継がれます。破産価格に達するまでに、ポジションが市場価格で清算を約定できない場合、レバレッジ自動解消システムは、利益とレバレッジの優先順位によって、自動的に逆方向のポジションの保有者に対してレバレッジを自動解消します。
トレーダーのポジションが手仕舞いされる価格は、初回清算注文の破産価格です。
レバレッジ自動解消の優先順位
トレーダーは列にあるポジションに、常に、インジケータで示されます。このインジケータは列での優先度を 20% 間隔 (昇順)で示します。
上記の例では、すべての「ライト」が点灯しており、ポジションが上位パーセンタイルに属することを示しています。市場で約定できない清算の場合、トレーダーはレバレッジが解消される場合があります。
保険基金はレバレッジ自動解消を避ける為に使用されます。所与の契約で消滅した場合、レバレッジ自動解消が起こります。
トレーダーはレバレッジが自動的に解消される前に、通知が送信されます。未決済注文はキャンセルされ、再びにポジションを開設できます。
優先順位の計算
レバレッジの解消の優先順位は利益とレバレッジで計算されます。利益とレバレッジが高いトレーダーは優先にレバレッジが解消されます。
具体的な計算は以下で:
優先順位 = 損益率 * 実効レバレッジ (損益率 > 0 の場合)
= 損益率 / 実効レバレッジ (損益率 < 0 の場合)
式中:
実効レバレッジ = abs(マーク値) / (マーク値 - 破産値)
損益率 = (マーク値 - 平均参入値) / abs(平均参入値)
マーク値 = マーク価格でのポジション価額
破産値 = 破産価格でのポジション価額
平均参入値 = 平均参入値でのポジション価額
システムは上記ポジションをロングとショートに分け、高い順から低い順に順位を付けます。
レバレッジ自動解消の例
BaseFEX では、レバレッジ自動解消システムで「社会的損失」を避けます。
社会化損失システムには以下の欠点があります。
- 1 人の高リスクトレーダーがすべてのトレーダー(低リスクトレーダーを含む)に多額の損失をもたらす可能性があります。
- 損失が生じた場合、リバランスまたは決済まで利益はロックされる必要があります。
レバレッジ自動解消システムは、損失の不確実性解消を目的としており、トレーダーはレバレッジ解消イベントが発生次第、決断を下すことができ、リバランスや決済を待たずに済みます。レバレッジが解消されたトレーダーには、その手仕舞い価格とサイズをすぐに通知されるため、当該トレーダーは市場に再び参入することを選ぶことができます。
レバレッジ自動解消と優先順位の例
システム内に、6 つのロングポジションがあり、有効レバレッジ損益スコアが計算済みだとします。損益ランクが高いほど、有効レバレッジ損益は高くなります。
アカウント | 数量 | 損益順位 |
---|---|---|
1 | 10 | 3 |
2 | 10 | 6 |
3 | 20 | 1 |
4 | 30 | 4 |
5 | 20 | 5 |
6 | 10 | 2 |
次にシステムは、このポジションをスコアが高い順から低い順に順位付けし、そのポジションに関連する五分位値を計算します。
アカウント | 数量 | 損益順位 | パーセンタイル |
---|---|---|---|
2 | 10 | 6 | 20% |
5 | 20 | 5 | 40% |
4 | 30 | 4 | 60% |
1 | 10 | 3 | 80% |
6 | 10 | 2 | 80% |
3 | 20 | 1 | 100% |
清算の場合、上位パーセンタイルに属するユーザーが最初にレバレッジ解消の対象となります。ショートポジションがサイズ 20、破産価格 650 ドル で清算されたとします。
アカウント 2 と 5 のレバレッジは、破産価格 650 ドルで解消されます。アカウント 2 は全ポジションである契約 10 枚が決済されます。残りの契約 10 枚はアカウント 5 のショートポジションの清算に割り当てられます。
アカウント 5 には (20 のうち)10 契約が残ります。有効レバレッジに応じて、アカウント 5 は最低五分位に残る場合も残らない場合もあります。
いずれのユーザーも通知を受け、ポジションを再開設する機会が与えられます。